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2023-06-25

6月|梅雨のダルさを吹き飛ばす! – 発芽煎り黒豆と塩漬け大葉の混ぜごはん|筑前町・ら・ぱーとりあ

こんにちは!㈱アジアン・マーケットの国際薬膳師・室井です。

この「福岡食材×四季の薬膳」コラムでは、薬膳の考え方を参考に、季節に合った福岡のおすすめ食材と作り手とをご紹介

そしてその食材の持つ効能を伝え、簡単なアレンジレシピで楽しみ方もお伝えしています。

★このコラムには時々「中医学」の専門用語が出てきます。もし言葉の意味がわからなくても、漢字の組み合わせなどから想像できることが多いので、気軽に楽しんでみてくださいね。

6月 – 梅雨

梅雨の時期って、身体がだるかったり、頭が重くなったりしませんか?

意識したことはないかもしれませんが、じつは天気って、私たちの身体に大きな影響を及ぼしているんです。

薬膳の土台となっている中医学的に見ていくと、梅雨には「湿邪(しつじゃ)」という邪気( 発病の原因となるもの )が身体に影響を及ぼし、冷えめまい食欲不振が出たり、身体がダル重く感じたり、下痢むくみが出たりします。

梅雨のジメジメした環境が私たちの身体にも影響し、いらない水分が溜まって不調を出していると想像するとわかりやすいです。

また、梅雨は五臓の中では「脾(ひ)」が活発になる時期。

「脾(ひ)」は、消化吸収をしたり、身体を動かすエネルギーを作ったりする臓器で、温かくカラカラに乾いた状態を好み、その環境で良く働きます。

そこで梅雨の薬膳では、余計な水分を排出させてくれる食材や、「脾」が好む「温性」「甘味」の食材、脾を元気にしてくれる食材を使うことが大切です。

6月の福岡食材|筑前クロダマル(黒豆) / ら・ぱーとりあ / 筑前町

梅雨の6月の食材は、福岡県朝倉郡筑前町の特産品である「筑前クロダマル(黒豆)」です。

「筑前クロダマル」は、甘みが強く、表面に光沢があるのが特徴で、茹でるとまるで栗のような味わいに。

田んぼで皮がつるっと黒く輝いているように見えることから、”クロダマル”という名前になったそう!

黒豆の効能

薬膳的に見ていくと、黒豆は、身体の余分な水分を尿にして出してくれる食材です。

身体を冷やす、温めるの丁度あいだの「平性」で、偏りがないため使いやすく、「甘味」の性質を持つため、「脾」が喜ぶ食材でもあります。

【作り手紹介】ら・ぱーとりあ / 黒豆ごはんのみ

今回のレシピで使用する福岡食材は、福岡県朝倉郡筑前町で「筑前クロダマル」を使って商品を製造・販売する「ら・ぱーとりあ」代表:大楠 光子さんの「黒豆ごはんのみ」です!

「黒豆ごはんのみ(2~3合用) / 220円(税込)」

大楠さんのご両親は農家。幼いころから作物を育てている様子を見て来た大楠さんは、自然と「地元のものを使ったものづくりをしたい」と思うようになったそう。

「筑前町ファーマーズマーケットみなみの里」という道の駅での仕事を経験し、その仕事を通じて、生産者さんとのつながりや、加工品作りのノウハウを手に入れたことから一念発起。

ついに夢であった「地元のものを使ったものづくり」を叶えました。

大楠さんが「筑前クロダマル」を使って作った商品の特徴は黒豆を「発芽」させてから焙煎していること。

あえて発芽させることにより、アンチエイジングが期待できるといわれているアントシアニンや、リラックス効果が期待できるギャバの量が増えるのだとか!

いつも通りに黒豆を食べるだけで、より多くの栄養が摂れるなんて嬉しいですよね。

★もっと詳しく「黒豆ごはんのみ」を知りたい方はこちら★

福岡県の魅力発信サイト「もっと福岡」の取材記事に飛びます

梅雨・6月のレシピ|発芽煎り黒豆と塩漬け大葉の混ぜごはん

今月の薬膳アレンジレシピは「発芽煎り黒豆と塩漬け大葉の混ぜごはん」

身体の余分な水分を出してくれる「黒豆」に、「補中益気( ほっちゅうえっき / “中”とは身体の真ん中のことで、脾や胃のことを指しています )」という効能を持ち、「脾」を元気にしてくれる「お米」

発汗作用で身体の余分な水分を出し、良い香りで気を巡らせて「脾」の働きを健やかにしてくれる「大葉」を加えました。

大葉の香りが食欲を増し、だるさの出がちな梅雨でも食べやすいレシピです。

★レシピ詳細★

材料(お米2合分):「黒豆ごはんのみ」1袋(50g)、お米2合、大葉6枚、塩小さじ1弱

☆「ら・ぱーとりあ」さんの「黒豆ごはんのみ」は、黒豆自体にほんのり塩味をつけてあるため、炊飯するときに入れるだけ!で簡単調理が可能です。

作り方

  1. 大葉は軸を切り落として洗い、水気をしっかりふき取る。
  2. タッパーに塩6分の1の量を振り入れ、その上に大葉をのせる。これを6回繰り返し、乾かないようにラップで覆ってから蓋をして、冷蔵庫で1日以上置く。
  3. お米を洗い、いつもの水加減をして「黒豆ごはんのみ」を1袋加え、炊く。
  4. 大葉を千切りにする( 塩気が強い場合は水洗いしてもOK )。
  5. 3が炊けたら、4を加えて混ぜる。

「黒豆」で、ジメジメした梅雨をスッキリ過ごす♪

「黒豆」で身体の中の余分な水分をスッキリさせて、身体が重だるく、気が塞ぎがちな梅雨もハツラツと過ごしましょう♪

そしてせっかく食べるなら、福岡県産のとってもおいしい食材を取り入れてみてくださいね♪

今月の福岡食材は「ら・ぱーとりあ」さんの「筑前クロダマル」を使用した「黒豆ごはんのみ」でした~!!

それではまた来月、お会いしましょう♪

ら・ぱーとりあ / 黒豆ごはんのみ インフォメーション

公式Instagramはこちら>>

★「ら・ぱーとりあ」の「黒豆ごはんのみ」を購入できる場所

【実店舗】

道の駅 筑前みなみの里(筑前ファーマーズマーケットみなみの里)

住所:〒838-0205 福岡県朝倉郡筑前町三並866

薬膳豆知識

これを知っていると、このコラムをより楽しめる薬膳知識をお伝え!

★五臓の七情|臓器に影響する感情?!

このコラムにも出てくる「五臓(ごぞう)」とは、肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)という5つの臓器を指します。

中医学における「五臓」は、単純な”臓器”という意味合いだけではなく、身体全体における精神との関わりのことも含んでおり、精神の状態が、臓器や身体にも影響を及ぼすことがあります。

例えば、梅雨の臓器である「脾」の感情は「思・憂(し・ゆう)」思い憂う( おもいうれう )、です。

くよくよと悩んだり、落ち込んだりしていると、「脾」の調子が悪くなると考えられています。

「脾」は、消化吸収体内の水分の運搬に関わる臓器。悩み事があるときには食欲がなくなったり、下痢になったりすることがありますが、みなさんにも思い当たりませんか?

梅雨は天気が悪い日が多く、気が塞ぎこんだり、何となく気持ちが晴れないことも多いですが、

「中医学」的には、梅雨だからこそ、楽しむこと、精神的に明るく過ごすことを心がけるのが大切です。

国際薬膳師|室井 友希 プロフィール

写真右。「ら・ぱーとりあ」さん取材時の1枚。

1991年1月1日生まれ。

「株式会社アジアン・マーケット」ディレクター。福岡県内の小規模事業者を中心に、商品開発・営業・販売・企画運営などを行う。

福岡県の魅力発信サイト「もっと福岡」のライターとして、県内300か所以上の取材&記事執筆。

自分の不調をきっかけに、健康管理の一環として薬膳の世界を学びだし、2023年に「国際薬膳師」の資格を取得。

趣味はジャズダンス。


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