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2023-05-28

5月|身体を冷やす – とMAXコンポートの蜂蜜レモンゼリーかけ | 宗像市・とまとのまつお

こんにちは!㈱アジアン・マーケットの国際薬膳師・室井です。

この「福岡食材×四季の薬膳」コラムでは、薬膳の考え方を参考に、季節に合った福岡のおすすめ食材と作り手とをご紹介

そしてその食材の持つ効能を伝え、簡単なアレンジレシピで楽しみ方もお伝えしています。

★このコラムには時々「中医学」の専門用語が出てきます。もし言葉の意味がわからなくても、漢字の組み合わせなどから想像できることが多いので、気軽に楽しんでみてくださいね。

5月 – 夏

薬膳の土台となる中学の伝統医学「中医学」の暦(こよみ)では、5月はすでに「夏」。

みなさんも体感している通り、夏は熱や汗の症状が出やすくなる季節で、身体の「津液 ( 良い水分 )」も失われやすくなり、汗と一緒に「気 ( 目には見えない人間の生命エネルギー )」も流れて、疲れやすくもなります。

そこで、身体の熱を冷ましてあげる「涼性」「寒性」の食材や、熱を冷ます「苦味」キュッと引き締めることで汗を止める「酸味」夏の五臓である「心(しん)」が好む「鹹味(※塩辛い味)」を使うことが大切です。

私たちは良く夏にゴーヤ(苦瓜)を食べますが、みなさんもご存知の通り、ゴーヤには苦みがありますよね。

あれもじつは、夏の身体の熱を冷ます目的だったんです(私が薬膳を勉強したての頃は、こんな小さな発見がとても面白かったです)

5月の福岡食材|とMAX / まつおのとまと / 宗像市

夏を迎えた5月の食材は、福岡県宗像市「とまとのまつお」の 松尾 康司 さんが栽培するミニトマト「とMAX」です!

トマト・ミニトマトの効能

みなさんご存知、夏の代表食材であるトマト

薬膳的に見ていくと、トマトには、身体を冷やす性質があります。また、酸味でキュッと身体を引き締め、汗を止める作用も。

「清熱解毒(せいねつげどく)」「生津止渇(しょうしんしかつ)」といって、水分を作り出し、身体の渇きを潤してくれるような効果も期待できます。

(少し難しい言葉ですが、漢字をよく見てみると、その意味が何となく分かるような気がしますね)。

とまとのまつお / とMAXのこと

福岡県宗像市でトマトを栽培する「とまとのまつお」の松尾 康司さん。

一般的なミニトマトは糖度6~8度 ですが「とまとのまつお」さんでは、水分調整やオリジナル肥料によって、標準糖度10度、最高14度のトマトを栽培。

松尾さんとお話ししていると、トマトの味への探求心に驚きます。

特に「トマトは段数によって味が違うんですよ」と初めてお聞きしたときの驚きはすごかったです。先端と根本で水や栄養の届き方、実になるまでの過程の長さなどが違うため、同じ苗で実っていても、味が変わってくるのだそう。

そんなトマトのプロである松尾さんが、一定の品質をクリアしたミニトマトにのみ与える称号・ブランド名が「とMAX」です。

そのまま1個ポイっと食べてみて、甘さに感動……!「もしかしてフルーツ?」と思ったほど甘く、瑞々しくて、味が濃い……!

国際薬膳師としては失格かもしれませんが、正直「もしかして、料理しないほうがおいしい?」と思ってしまったほどです。笑

(薬膳では、料理には火を通し調理して食べるのが身体に良いとされているため、生の野菜は基本的に食べません)

★もっと詳しく「とまとのまつお」を知りたい方はこちら★

福岡県の魅力発信サイト「もっと福岡」の取材記事に飛びます

とMAXコンポートの蜂蜜レモンゼリーかけ

今月の薬膳アレンジレシピは「とMAXコンポートの蜂蜜レモンゼリーがけ」

夏にピッタリの「トマト」に、酸味で身体を引き締め汗を止めてくれる「レモン」と、身体の水分を生み出してくれる素となる「蜂蜜」を合わせました。

「とMAX」の甘みを引き出すため、蜂蜜は少なめに。見た目も爽やかで、喉をスルスル通る、夏におすすめのレシピです。

★レシピ詳細★

材料(2人前):「とMAX」10個、水150ml、レモン果汁大さじ2、はちみつ大さじ2、ゼラチン5g

作り方

  1. 「とMAX」を湯むき(ヘタを取り、お尻に爪楊枝などで穴をあけ、熱湯で茹でた後、すぐに冷水にとるとツルッと剥けます!)する。
  2. 鍋に水、蜂蜜、レモン汁を入れて熱し、1を入れる。弱火で5分ほど煮る。
  3. 2をタッパーに移し、コンポートにするためしばらく冷蔵庫で寝かす。
  4. 3を煮汁と「とMAX」に分ける。
  5. 煮汁を鍋に移し、お湯で溶かしたゼラチンを加え、冷蔵庫で冷やし固める。完成したゼリーをフォークなどで崩す。
  6. 器に「とMAX」コンポートを入れ、5を上からかける。

夏の食材「トマト」で、暑い夏を乗り切る!

夏の食材「トマト」で上手に身体を冷やして、夏の暑さを乗り切りましょう!

そしてせっかく食べるなら、福岡県産のとってもおいしい食材を取り入れてみてくださいね♪

今月の福岡食材は「とまとのまつお」「とMAX」でした~!!

それではまた来月、お会いしましょう♪

とまとのまつお / とMAX インフォメーション

住所:〒811-3416 福岡県宗像市曲680

TEL:0940-72-4802

Instagram:https://www.instagram.com/tomato_matsuo/

★「とまとのまつお」の「とMAX」を購入できる場所

【対面販売】

場所:ゆめマート新宮店 ( 福岡県糟屋郡新宮町緑ヶ浜4丁目18-1 )

日時:2023年5月30日(火)

※ほか、販売イベントの開催日時や購入先などは、InstagramのDMなどからお問い合わせください。

薬膳豆知識

これを知っているとこのコラムをより楽しめる薬膳知識をお伝え!

★整体観念|自然の変化に合わせた食材選び

薬膳には、”自然と人との関係性”をとても重視する考え方があり、人間も自然や宇宙の中の一部、という捉え方をします。これを「整体観念」といいます。

そこで薬膳では、春・(梅雨)・夏・秋・冬と、自然界の季節変化に合わせた食材選びを行います。

そのため、食材のひとつひとつに「五気 ( 寒・涼・平・温・熱 / 身体を温める・冷やすといった5つの性質 )」と「六味 ( 酸・苦・甘・辛・鹹・淡 / 6つの味それぞれに効果効能がある )」があり、それらを組み合わせることで季節に合った献立を考えます。

これは難しいことではなくて、例えば夏には身体を冷やす食材を選ぶ。冬には身体を温める食材を選ぶ、といったようなことです。

国際薬膳師|室井 友希 プロフィール

写真上から2番目。とまとのまつお取材時の1枚。

1991年1月1日生まれ。

「株式会社アジアン・マーケット」ディレクター。福岡県内の小規模事業者を中心に、商品開発・営業・販売・企画運営などを行う。

福岡県の魅力発信サイト「もっと福岡」のライターとして、県内300か所以上の取材&記事執筆。

自分の不調をきっかけに、健康管理の一環として薬膳の世界を学びだし、2023年に「国際薬膳師」の資格を取得。

趣味はジャズダンス。


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