春の薬膳養生レシピ1|肝を元気にする – 関門海峡たこの白ねぎ大葉ソース・温カルパッチョ|北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる)
こんにちは!㈱アジアン・マーケットの国際薬膳師・室井です。
この「福岡食材×四季の薬膳」コラムでは、薬膳の考え方を参考に、季節に合った福岡のおすすめ食材と作り手とをご紹介。
そしてその食材の持つ効能を伝え、簡単なアレンジレシピで楽しみ方もお伝えしています。
★このコラムには時々「中医学」の専門用語が出てきます。もし言葉の意味がわからなくても、漢字の組み合わせなどから想像できることが多いので、気軽に楽しんでみてくださいね。
春の薬膳・養生その1
2月4日に「立春」を迎え、暦は春を迎えました。
春の臓器は「肝(かん)」で、養生ポイントは主に2つです。
1つ目は、発散させること。
「肝」は、中医学では精神を司る臓器で、春になると活動が活発になります。
春になると、なんとなく気持ちがウキウキ、ワクワクしてしまうのはみなさんにも実感があると思います。
でも、肝の活動がいきすぎてしまうと、精神が興奮状態になり、イライラしたり、不安定になったり、怒りなどを覚えやすくなります。
「肝」は伸びやかでいさせる臓器と覚えて、リラックス、のびのびした状態を保てるように、イライラや欝々を発散させる食材を選びましょう。
そして2つ目は「血( けつ / 営養を全身に運ぶ役割がある)」を作ること。
「肝」は「血」を貯蔵する臓器でもあり、良い血を蓄えて、新鮮なレバーのようにプルプルの状態に保つことでよく働くことが出来ます。
なので、春には「血」を作る食材を取り入れることも意識しましょう。
春の薬膳・福岡食材|関門海峡たこ / 北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる) /北九州市
春を迎えた2月の食材は、福岡県「北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる)」の「関門海峡たこ」です!
たこ|薬膳的効果効能
たこを薬膳的に見ていくと、身体をとても冷やす「寒性」です。
なので、たこをたべるときは、身体を温める食材(にんにく、ねぎ、大葉など)と組み合わせると◎。
また、たこは「血」を作り、さらに「気(エネルギー)」を作る食材でもあります。
春に肝の養生のために食べるのはもちろん、顔色や唇が白く「血」不足の方、いつも疲れを感じている「気」不足の方にもおすすめの食材です。
【作り手紹介】北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる) / 関門海峡たこ
じつは福岡県には、県が認めた”ブランドたこ”があるって知っていますか?
その名も「関門海峡たこ」!
その特徴は、足が太くて短く、吸盤が足の先までついており、身が引き締まっていること。
中でも「北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる)」が水揚げして加工までを一貫して行う「関門海峡たこ」は、
「たこってこんなに美味しかったの?!」
そんな初体験を出来る!おいしさなんです。
「関門海峡たこ」の特徴:身が引き締まってプリプリしている!
関門海峡は潮の流れがかなり早く、たこは流されないようにと足を必死に踏ん張ります。そのため、足が太くて短く、身が引き締まっているのが特徴です。
だからこそ、口に入れて噛んだ時の“コリコリ”とした食感がとても良いんです。
北九州市漁協平松支所愛海丸だからこそのおいしさ!その1:研究された絶妙なボイル加減
「関門海峡たこ」そのもののおいしさだけでなく「北九州市漁協平松支所愛海丸」の「関門海峡たこ」は加工方法に研究を重ねています。
内臓の取り出し方、ぬめりをとるために塩もみするときの塩加減、ボイルの時間など……。
特にボイルの加工は、絶妙な茹で具合を追求されており、少しだけ身が透き通っていて半生。
刺身で切ると、身が真っ白です!
絶妙なコリコリ感、しっかりしたたこの旨みと甘さがたっぷり楽しめます。
北九州市漁協平松支所愛海丸だからこそのおいしさ!その2:下処理の丁寧さ
見た目が美しくなるように、吸盤のひとつひとつの薄皮まで手作業で取り除いています。
気の遠くなるような作業を丁寧に行うのは、おいしいたこを食べて欲しい、「関門海峡たこ」の本当のおいしさを知って欲しいという熱い気持ち、たこ漁師としての誇りがあるからです。
関門海峡たこ漁師・藤島ご夫妻の熱い思い
「もっと関門海峡たこを知って欲しい。ブランド力をつけたい」と日々邁進しているのは「北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる)」の藤島賢太さん、ナルミさんご夫妻。
シーズンにはお2人でたこツボ漁を行い、加工は主にナルミさんが担当しています。
「毎日たこを1匹食べても全然飽きないです」という、生粋のたこ好きである賢太さん。ご本人に会うといつも感じる「関門海峡たこ」愛と、気合に圧倒されます。笑
そしてそれを支え、共に進む、いつも笑顔が素敵なナルミさん。
新たな道具を使った漁への挑戦、10年に及ぶ独自の加工方法の研究、直売所の運営など、お話しするたびに出てくる「今度はこんなやり方に挑戦してみる!」という留まることを知らない向上心。
情熱を燃やし続けています。
じつは福岡県内でもまだ知らない人が多い「関門海峡たこ」のこと。
食べたことがないなんて、もったいないです!
みなさんもぜひ一度、食べてみてください!(お取り寄せ先は記事最後に)。
★もっと詳しく「北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる) / 関門海峡たこ」を知りたい方へ★
春の薬膳料理レシピその1|関門海峡たこの白ねぎ大葉ソース・温カルパッチョ
今月の薬膳アレンジレシピは「関門海峡たこの白ねぎ大葉ソース・温カルパッチョ」。
春の臓器「肝」に必要な「血」を作るたこをメインに、肝の「発散」を促す「大葉」と「白ねぎ」を加えた春レシピです。
「関門海峡たこ」の甘みとコリコリした食感に、大葉の爽やかな香りとねぎの風味が加わって、思わず手が止まらなくなるレシピです(※お酒好きは飲みたくなるので注意!笑)
★レシピ詳細★
材料(2人前):関門海峡たこ足2本(お好みで頭や口も)、白ねぎ2分の1本、大葉10枚、にんにく1片、オリーブオイル50ml、塩少々
- 関門海峡たこを解凍し、常温に戻して、2mm幅にそぎ切り。軽く塩をふる
- にんにくをすりおろす。白ねぎをみじん切り、大葉を千切りにする
- 小鍋にオリーブオイル、にんにく、塩を入れ、火にかける
- 火を止める直前に白ねぎと大葉を入れる
- お皿に並べた関門海峡たこに熱いまま4をかける
★関門海峡たこ・まるごと冷凍真空パック(500g入)
今回の薬膳レシピでは「関門海峡たこ・まるごと冷凍真空パック(500g入)」というおすすめ商品を使っています。
スーパーで買う「海外産たこ」のパックは足1本くらい。でもたこ漁師・藤島さんからすると「たこは、ほぼ捨てるところがなく、全部おいしく食べられる」んですって。
だから「足」はもちろん「見たことない!」という方も多い「頭」「口まわり」も入っている「関門海峡たこをまるごと楽しむセット」が生まれました。
基本的な使い方は、解凍したらカットするだけ。まずは、そのまま刺身で食べてみるのが「関門海峡たこ」のおいしさが分かるためおすすめです。
【オンラインショップ】
関門海峡たこ・まるごと刺身用冷凍真空パック:https://www.yokamon.jp/ichiba/c200756/90
関門海峡たこで春の薬膳レシピ|血を作り、肝を元気に!
「関門海峡たこ」を食べて、「血」を作り、春の臓器「肝」を良い状態で働かせましょう。ぜひ、取り入れてみてください。
そしてせっかく食べるなら、福岡県産のとってもおいしい食材を取り入れてみてくださいね♪
今月の福岡食材は「北九州市漁協平松支所愛海丸」さんの「関門海峡たこ」でした~!!
それではまた来月、お会いしましょう♪
北九州市漁協平松支所愛海丸 / 関門海峡たこ インフォメーション
★「北九州市漁協平松支所愛海丸」の「関門海峡たこ」を購入できる場所
【オンラインショップ】
関門海峡たこ・まるごと刺身用冷凍真空パック:https://www.yokamon.jp/ichiba/c200756/90
国際薬膳師|室井 友希 プロフィール
1991年1月1日生まれ。
「株式会社アジアン・マーケット」ディレクター。福岡県内の小規模事業者を中心に、商品開発・営業・販売・企画運営などを行う。
福岡県の魅力発信サイト「もっと福岡」のライターとして、県内330か所以上の取材&記事執筆。
自分の不調をきっかけに、健康管理の一環として薬膳の世界を学びだし、2023年に「国際薬膳師」の資格を取得。
趣味はジャズダンス。
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