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2024-03-04

春の薬膳養生レシピ1|肝を元気にする – 関門海峡たこの白ねぎ大葉ソース・温カルパッチョ|北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる)

こんにちは!㈱アジアン・マーケットの国際薬膳師・室井です。

この「福岡食材×四季の薬膳」コラムでは、薬膳の考え方を参考に、季節に合った福岡のおすすめ食材と作り手とをご紹介

そしてその食材の持つ効能を伝え、簡単なアレンジレシピで楽しみ方もお伝えしています。

★このコラムには時々「中医学」の専門用語が出てきます。もし言葉の意味がわからなくても、漢字の組み合わせなどから想像できることが多いので、気軽に楽しんでみてくださいね。

春の薬膳・養生その1

2月4日に「立春」を迎え、暦は春を迎えました。

春の臓器は「肝(かん)」で、養生ポイントは主に2つです。

1つ目は、発散させること。

「肝」は、中医学では精神を司る臓器で、春になると活動が活発になります。

春になると、なんとなく気持ちがウキウキ、ワクワクしてしまうのはみなさんにも実感があると思います。

でも、肝の活動がいきすぎてしまうと、精神が興奮状態になり、イライラしたり、不安定になったり、怒りなどを覚えやすくなります。

「肝」は伸びやかでいさせる臓器と覚えて、リラックス、のびのびした状態を保てるように、イライラや欝々を発散させる食材を選びましょう。

そして2つ目は「血( けつ / 営養を全身に運ぶ役割がある)」を作ること。

「肝」は「血」を貯蔵する臓器でもあり、良い血を蓄えて、新鮮なレバーのようにプルプルの状態に保つことでよく働くことが出来ます。

なので、春には「血」を作る食材を取り入れることも意識しましょう。

春の薬膳・福岡食材|関門海峡たこ / 北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる) /北九州市

春を迎えた2月の食材は、福岡県「北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる)」「関門海峡たこ」です!

たこ|薬膳的効果効能

たこを薬膳的に見ていくと、身体をとても冷やす「寒性」です。

なので、たこをたべるときは、身体を温める食材(にんにく、ねぎ、大葉など)と組み合わせると◎。

また、たこは「血」を作り、さらに「気(エネルギー)」を作る食材でもあります。

春に肝の養生のために食べるのはもちろん、顔色や唇が白く「血」不足の方、いつも疲れを感じている「気」不足の方にもおすすめの食材です。

【作り手紹介】北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる) / 関門海峡たこ

じつは福岡県には、県が認めた”ブランドたこ”があるって知っていますか?

その名も「関門海峡たこ」

その特徴は、足が太くて短く、吸盤が足の先までついており、身が引き締まっていること。

中でも「北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる)」が水揚げして加工までを一貫して行う「関門海峡たこ」は、

「たこってこんなに美味しかったの?!」

そんな初体験を出来る!おいしさなんです。

「関門海峡たこ」の特徴:身が引き締まってプリプリしている!

関門海峡は潮の流れがかなり早く、たこは流されないようにと足を必死に踏ん張ります。そのため、足が太くて短く、身が引き締まっているのが特徴です。

だからこそ、口に入れて噛んだ時の“コリコリ”とした食感がとても良いんです。

北九州市漁協平松支所愛海丸だからこそのおいしさ!その1:研究された絶妙なボイル加減

「関門海峡たこ」そのもののおいしさだけでなく「北九州市漁協平松支所愛海丸」の「関門海峡たこ」は加工方法に研究を重ねています。

内臓の取り出し方、ぬめりをとるために塩もみするときの塩加減、ボイルの時間など……。

特にボイルの加工は、絶妙な茹で具合を追求されており、少しだけ身が透き通っていて半生。

刺身で切ると、身が真っ白です!

絶妙なコリコリ感、しっかりしたたこの旨み甘さがたっぷり楽しめます。

北九州市漁協平松支所愛海丸だからこそのおいしさ!その2:下処理の丁寧さ

見た目が美しくなるように、吸盤のひとつひとつの薄皮まで手作業で取り除いています。

気の遠くなるような作業を丁寧に行うのは、おいしいたこを食べて欲しい、「関門海峡たこ」の本当のおいしさを知って欲しいという熱い気持ち、たこ漁師としての誇りがあるからです。

関門海峡たこ漁師・藤島ご夫妻の熱い思い

「もっと関門海峡たこを知って欲しい。ブランド力をつけたい」と日々邁進しているのは「北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる)」の藤島賢太さん、ナルミさんご夫妻。

シーズンにはお2人でたこツボ漁を行い、加工は主にナルミさんが担当しています。

息ぴったり!な漁の風景

「毎日たこを1匹食べても全然飽きないです」という、生粋のたこ好きである賢太さん。ご本人に会うといつも感じる「関門海峡たこ」愛と、気合に圧倒されます。笑

そしてそれを支え、共に進む、いつも笑顔が素敵なナルミさん。

新たな道具を使った漁への挑戦、10年に及ぶ独自の加工方法の研究、直売所の運営など、お話しするたびに出てくる「今度はこんなやり方に挑戦してみる!」という留まることを知らない向上心。

情熱を燃やし続けています。

じつは福岡県内でもまだ知らない人が多い「関門海峡たこ」のこと。

食べたことがないなんて、もったいないです!

みなさんもぜひ一度、食べてみてください!(お取り寄せ先は記事最後に)。

★もっと詳しく「北九州市漁協平松支所愛海丸(なるみまる) / 関門海峡たこ」を知りたい方へ★

春の薬膳料理レシピその1|関門海峡たこの白ねぎ大葉ソース・温カルパッチョ

今月の薬膳アレンジレシピは「関門海峡たこの白ねぎ大葉ソース・温カルパッチョ」

春の臓器「肝」に必要な「血」を作るたこをメインに、肝の「発散」を促す「大葉」「白ねぎ」を加えた春レシピです。

「関門海峡たこ」の甘みとコリコリした食感に、大葉の爽やかな香りとねぎの風味が加わって、思わず手が止まらなくなるレシピです(※お酒好きは飲みたくなるので注意!笑)

★レシピ詳細★

材料(2人前):関門海峡たこ足2本(お好みで頭や口も)、白ねぎ2分の1本、大葉10枚、にんにく1片、オリーブオイル50ml、塩少々

  1. 関門海峡たこを解凍し、常温に戻して、2mm幅にそぎ切り。軽く塩をふる
  2. にんにくをすりおろす。白ねぎをみじん切り、大葉を千切りにする
  3. 小鍋にオリーブオイル、にんにく、塩を入れ、火にかける
  4. 火を止める直前に白ねぎと大葉を入れる
  5. お皿に並べた関門海峡たこに熱いまま4をかける

★関門海峡たこ・まるごと冷凍真空パック(500g入)

今回の薬膳レシピでは「関門海峡たこ・まるごと冷凍真空パック(500g入)」というおすすめ商品を使っています。

スーパーで買う「海外産たこ」のパックは足1本くらい。でもたこ漁師・藤島さんからすると「たこは、ほぼ捨てるところがなく、全部おいしく食べられる」んですって。

だから「足」はもちろん「見たことない!」という方も多い「頭」「口まわり」も入っている「関門海峡たこをまるごと楽しむセット」が生まれました。

解凍するとこんなに入っています♪足は7本前後+頭+口部入り

基本的な使い方は、解凍したらカットするだけ。まずは、そのまま刺身で食べてみるのが「関門海峡たこ」のおいしさが分かるためおすすめです。

【オンラインショップ】

関門海峡たこ・まるごと刺身用冷凍真空パック:https://www.yokamon.jp/ichiba/c200756/90

関門海峡たこで春の薬膳レシピ|血を作り、肝を元気に!

旬の時期には丸々一匹ボイルした姿も見られます

「関門海峡たこ」を食べて、「血」を作り、春の臓器「肝」を良い状態で働かせましょう。ぜひ、取り入れてみてください。

そしてせっかく食べるなら、福岡県産のとってもおいしい食材を取り入れてみてくださいね♪

今月の福岡食材は「北九州市漁協平松支所愛海丸」さんの「関門海峡たこ」でした~!!

それではまた来月、お会いしましょう♪

北九州市漁協平松支所愛海丸 / 関門海峡たこ インフォメーション

★「北九州市漁協平松支所愛海丸」の「関門海峡たこ」を購入できる場所

【オンラインショップ】

関門海峡たこ・まるごと刺身用冷凍真空パック:https://www.yokamon.jp/ichiba/c200756/90

国際薬膳師|室井 友希 プロフィール

写真右。たこツボ漁の取材時の1枚。

1991年1月1日生まれ。

「株式会社アジアン・マーケット」ディレクター。福岡県内の小規模事業者を中心に、商品開発・営業・販売・企画運営などを行う。

福岡県の魅力発信サイト「もっと福岡」のライターとして、県内330か所以上の取材&記事執筆。

自分の不調をきっかけに、健康管理の一環として薬膳の世界を学びだし、2023年に「国際薬膳師」の資格を取得。

趣味はジャズダンス。


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