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2018-01-18

東峰村・澁谷村長からのリアル-朝倉・東峰村九州北部豪雨災害後の現実

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面会予定時間は30分のはずでした。東峰村・澁谷村長と弊社代表・安武との話は予定を大幅に超えて、約2時間。

たくさんの厳しい現実を知ることになりました。

実は私、室井のルーツは東峰村の岩屋地区。今回の災害では被害が大きかった地区でした。

取材のきっかけは「忘れられてるように感じる」からでした

災害後、現地に何度も足を運んだ福岡県のある職員の方から、「世間から忘れられかけてるように感じるっちゃんね。」

何かできんかなと思って。と連絡があったのが、
私達が東峰村・朝倉市の方々にお話をお伺いに行ったきっかけでした。

今回の取材は弊社と仕事で関わっているメンバーでお伺いしました。

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福岡県の情報発信サイト【もっと福岡】に全8回シリーズで特集記事として掲載されています。
皆さんにもぜひ知って頂けらと感じています。

 

【第1回】福岡市の東峰村にはその女性がいるから

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東峰村と、福岡県の中心部である福岡市や他の地域との架け橋を担うのが、「東峰村アンテナショップWith+」。

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「私は、東峰村アンテナショップWith+を作ってから3年間ずっと、この時のために種まきをしてきたんだなって思ったんです。」

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上野さんのその言葉に、私はドキッとさせられました。

【第1回】福岡市の東峰村にはその女性がいるから>>>

 

【第2回】-東峰村澁谷村長

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「災害復旧と、地方創生は、同時にすることがとても大切なんだよ。僕たちは、この状況をチャンスと捉えないといけないんだ。」

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「今は何よりも、災害復旧が第一。例えば、JR日田彦山線が通っているか通っていないかで、この村の環境は随分変わってしまう。学生たちは、列車がなければ久留米の学校に通えなくなってしまうからね。」

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「とにかく、人材に育って欲しいし、来て欲しいな。それが今の目標。記者さん、東峰村に来る?笑」 澁谷村長、私にはあまりにも恐れ多いです!笑

【第2回】-東峰村澁谷村長>>>

 

【第3回】-朝倉ウッドキャンドルと蒸し雑煮の想い

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ウッドキャンドルの取り組みで行動から起こしたあさくら観光協会事務局長・里川径一さん。

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「何ができるか?に正解はないけれど、外部の方の『これおいしいですね!』という単純な言葉そのものが…被災したみなさんにとってのパワーになるのかもしれないなと、僕は感じたんです。」

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「おいしいですね!」「すごーい!」「かっこいいー!」「いいですねー!」こんな飾り気のない正直な言葉が、誰かのパワーになることがあるのだと、私は改めて気づかされました。

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【第4回】-石炭王・伊藤伝右衛門名残りの館で

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「東峰村の特産品である柚子を、秋の収穫時以外も1年中加工して販売できるように、ということから開発が始まったんです。収穫後、種とヘタを取ってミキサーにかけ、ペーストにして保存・加工しています。」

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「柚子の畑は、かなりの面積が九州北部豪雨で流されてしまいました。柚子は、実が成るまでに10年程度かかりますから、柚子の生産を諦めざるを得ない状況の方もいらっしゃいます。」

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【第5回】-東峰村パワースポット 隕石落下が起源?!岩屋神社

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「僕はもう総代(神社の氏子のまとめ役のこと)として8年目。岩屋神社の様々な行事のことも全て覚えてしまいましたね。」と、仰られる熊谷さん。

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547年の欽明天皇時代に、突然岩屋に光り輝くものが降ってきました。社僧はこの隕石を「宝玉石」と名づけ、ご神体として神殿を造りました。また、「岩屋神社」を含む付近一帯の岩屋公園は【耶馬日田英彦山国定公園】の一部に含まれ、天然記念物の奇岩群が数多く存在。

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「九州北部豪雨災害の後、私達は何が出来ますか?率直に教えていただけませんか?」と、私は聞いてみました。

「岩屋神社に来てくださる方・参拝してくださる方が増えたらいいね。」と、熊谷さんは仰っていました。

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【第6回】道の駅小石原-東峰村でのんびり観光も

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「災害で傷ついた、田畑で出来た野菜や果物たちは、前と変わらず美味しいです。少しキズついたものでも買っていただければ本当にありがたい。」と、道の駅小石原の駅長阿波範良さん。

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すごい!
道の駅小石原に来れば、多くの小石原焼の窯元に出会えます。村内にある50窯元の作品のうち40軒以上を一堂に展示して、直売しているんです。

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私の一押しは”高菜まんじゅう”です!ぜひ試してみてください!また絶対食べたくなりますよ!

もちろん、新鮮な野菜や東峰村の自慢の商品もズラリと並んでいます。
「九州北部災害復興支援のために買い物に来ました」というお客さんも。一時期はお客さんが多く、閉館時間を延長していたそうです。

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【第7回】-朝倉市黒川復興プロジェクト

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「今は『朝倉市黒川復興プロジェクト』が主体でボランティアの募集をしていますが、地域のみなさん主体にシフトしていけたらと、僕自身は思っているんです。

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ボランティアで現地に来ているみなさんは、黒川に1度来たことがあって、「黒川が好き!」と思っているリピーターさんがほとんどだそうです。

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「ボランティアって結局、人同士だから毎日色んなことが起こるけれど…話して、違いも含めて、理解し合っていくことじゃないでしょうか。」

自然から、災害から、人から、コミュニティから…あらゆる目の前の現実から逃げずに向き合う柏田さんの、芯の強さが…この言葉にはこもっているなと、私は感じたんです。

【第7回】-朝倉市黒川復興プロジェクト>>>

 

【第8回】-まだ、心の整理が…

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「復旧するのに5年かかると思う。その後の、復興はもっと。 」
「まだ…心の整理がついてないんよ。見せられるものもまだないし、正直、話が出来る状態でもない。」

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林さんの言葉から、現地のみなさんにとっては…必死な毎日を何とか過ごしていた時間だったことを、私は改めて思い知りました。

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これまで、【復旧】と【復興】の違いについて考えたことは、1度もありませんでした。
被害を受けた場所を元の状態に戻す【復旧】の先には、お金を稼ぎ、生活を豊かにするための【復興】が必要です。

【第8回】-まだ、心の整理が…>>>

 

【復興】には、より専門的な知識と、長い年月が必要に

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だからこそ、みなさんの話を聞き、受け止めて考えることを、続けなければ…と、感じました。

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「私達に何ができるか?」の答えは、きっとその先にあるのだと思います。


朝倉、東峰村への取材は九州北部豪雨災害が起きて、約半年後の2017年12月と2018年1月でした。復旧さえもままならない現実がそこにはありました。

まずは皆さんにも知って頂けたらと思います。

【第1回】福岡市の東峰村にはその女性がいるから>>>

【第2回】-東峰村澁谷村長>>>

【第3回】-朝倉ウッドキャンドルと蒸し雑煮の想い>>>

【第4回】-石炭王・伊藤伝右衛門名残りの館で>>>

【第5回】-東峰村パワースポット 隕石落下が起源?!岩屋神社>>>

【第6回】道の駅小石原-東峰村でのんびり観光も>>>

【第7回】-朝倉市黒川復興プロジェクト>>>

【第8回】-まだ、心の整理が…>>>


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